灼熱のキューバ編5(トリニダー / ハバナ)


サンティアゴ・デ・クーバへ行きたい

昔からそうだが、僕は知欲が人より異常に高い。

夏休みは毎年、福島の山奥にある祖父母の家でいとこたちと過ごしたのだが、山々に囲まれたその環境はまさに冒険をするにはもってこいの場所だった。

虫取り網やカエルを捕まえるバケツを持ちながら、とにかく歩き回り、今まで見たことのないような道があればとにかく進んでみたかった。

いとこたちが帰りたいそぶりを見せてもなんのその。

とにかくその先に何があるのか知りたくてしょうがなくなってしまうのだ。

旅でもその本来持ち合わせた知欲の赴くままに、バスがなかろうが、タクシーに少し多めのお金を払ってでも自分が行きたいと思った場所には向かうのが僕のスタイルだった。(基本、それで感動する景色やイベントに遭遇することの方が多い)

日数的にギリギリだったが、バスでハバナから15時間ほどかかるサンティアゴ・デ・クーバにはどうしても行ってみたかった。

というのも、カストロが革命のために上陸した革命の始まりの町であり、歴史的な建造物が結構残されているのだ。

迫り来るハリケーン・イルマ

しかし、レオに相談したところ、サンティアゴ・デ・クーバまでのバスも飛行機も両方予約は満席なうえ、ちょうど翌日からサンティアゴ・デ・クーバにはハリケーンが上陸するため今回は行かない方がいいとのこと。

この時、東京で台風しか経験したことのない僕にとって、ハリケーンというものがどれだけ大変なものなのかはわかっていなかった。

Wifiの繋がる公園にいきFacebookを開くと、たくさんの友人から僕の安否を気遣うメッセージがたくさん届いていた。

トリニダーの空は相変わらずの快晴で、ハリケーンが来る気配はない。

かなり残念だったが、ハリケーン直撃間近のサンティアゴ・デ・クーバへ行ってもしょうがないだろうと思い、今回はハバナへ戻り、その西にあるビニャーレス渓谷にいくことに決めた。

市立歴史博物館へ

お昼過ぎの2時半に迎えのタクシーがくるとのことで、僕はけい君と最後の市内散策。

革命博物館へ入ろうとすると、これからハリケーンがくるから中へは入れないと言われる。

空はめちゃくちゃ快晴なのだが。。。

基本無理して働こうとしない、社会主義キューバ。

反対に、近くにある市立歴史博物館には特に問題もなく簡単に入ることができた。

この市立歴史博物館の概要をざっと説明。

奴隷を使いサトウキビ農園を営み、巨万の富を得たイスナガ夫妻。

夫がなくなり、未亡人となったイスナガ夫人はドイツ人の砂糖王と再婚し、大きな邸宅で豊かな暮らしを営んだ。

その邸宅を市立歴史博物館とし公開しているのだ。

アフリカから連れてこられた奴隷の運命と引き換えにサトウキビ産業が発展。

それがやがてキューバの独立運動へと繋がっていく。

そんな歴史を知れる博物館の屋上からは、トリニダーの街並みを一望することができた。

この美術館を通してふと気付いたのだが、キューバにきてからトロントよりもさらに白人、黒人、有色人種の壁がないように思えた。

資本主義と違い、社会主義というシステムは人種間の差別をなくすのだろうか。

それとも経済的な貧しさが、差別というものをなくすのだろうか。

東京の足立区という街で育った僕は、差別問題に人一倍興味がある。

いつかこのことについて調べてみようと思う。

トリニダーはハバナと違い本当にゆったりしていて良い町だった。

ナナ、たかお、僕3人でハバナへ向かう

僕よりも滞在日数的に余裕のあったナナだが、今回のハリケーンのこともあり、共にハバナへ戻ることを決意。

午前中にレオにバイクで海に連れて行ってもらった たかおは脱水症状でフラフラになっていた。

レオにお願いしていたタクシーに乗ると、そこにはスコットランドからきたという年配の女性もハリケーンから逃れるためにハバナへ向かうようだった。

キューバの夕暮れを見ながら、タクシーはハバナへと向かっていく。

毎回、旅の途中で見る夕日は最高に美しい。

今回の旅は珍しく日本人の人たちとの出会いが本当に多かった。

それぞれが、それぞれの生き方をしていて、自分ももっと自分の人生を確立していかなければいけないなと思ったのを覚えている。

ありがとう、レオ!

ハバナへ到着

ハバナへついたのは夜の10時を過ぎていた。

スコットランド人の女性を先に送り、そのあと僕らはホアキナの家へ。

Rioとはシオマラの家に泊まっていたのだが、たかおからホアキナの家では洗濯もしてもらえるという情報を聞きそちらをチョイス。

リビングも広く、旧国会議事堂(カピトリオ)の目の前にあるため、夜景は最高だった。

たかおをベッドに寝かせ、ナナと僕は遅めの晩飯を食いながら、この数日のことを色々と語りあった。

ビールが本当にうまい。

キューバの夜はふけてゆく。

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