灼熱のキューバ編3(サンタクララ/トリニダー)

サンタクララへ出発

トリニダーを目指す道中、僕らはサンタクララというゲバラの遺骨が納められている町に寄る計画を立てていた。

8時ごろにRioとナナが出会ったwifiの使える公園に集合し、クラシックカーでカミューンという現地の人が使うバス乗り場へ。

しかし、そこからサンタクララまでのカミューンはでていないとのこと。

しかたなくタクシーでの移動に方法を変更。

4時間ぐらい走るのだが値段はひとり10CUC ($10)とのこと!

観光会社だと35CUC、シオマラの宿だと25CUCと言われていたので、かなり得した気分!

 でも中はかなりぎゅうぎゅうw

キューバの高速道路をタクシーはビュンビュンと飛ばして行く。

窓から見えるヤシの木や広大な自然が首都ハバナの喧騒を忘れさせる。

途中パンクなどのトラブルはありながらもあっという間にサンタクララの外れにある、ゲバラ霊廟に到着した。

ゲバラ霊廟

予想以上の大きさを誇るゲバラ霊廟。

カリブの青空とヤシの木をバックに、本当に凛とした存在感を醸し出している。

「常に勝利に向かって」と記されているその像を見ていると、彼が仲間たちと共に起こした革命に対する強い意志が僕の心をざわつかせた。

霊廟の他にもゲバラの遺品が数多く展示されている記念館があり、カメラなどの持ち込みはできないのだが、その数の多さに圧倒された。

デザイナーがこんなことを言っていいのかわからないが、モノの存在価値は誰が使ったかということで多大な価値が生まれるし、そこには魂がこもる。

ほとんどが革命時に使われていたもののため、無骨なものばかりで人を楽しませるようなデザインは見当たらない。

しかし、そこには多大な価値をつけられた日用品と武器がたくさん展示されていた。

ゲバラの遺品の多くを見た後に、もう一度彼の銅像を見るとさらにまたなんとも言えない気持ちになってしまった。

ゲバラ霊廟の中にはゲバラとともに十数人の革命家の仲間たちの遺骨も収められているらしく、中では帽子などもとるように促された。

建築としても中の空間は面白く、とてもおごそかな雰囲気だった。

遺骨が収められているであろう、各々の顔を掘った石のプレートの横には一輪の真っ赤な花が添えられていた。

装甲列車 襲撃 記念碑へ

ゲバラ霊廟を後にした僕らは、サンタクララの中心地へ馬車で移動。

1958年12月29日、ゲバラ指揮する革命軍はバティスタ政権の装甲車(列車)を襲撃し、多くの武器を奪うことに成功。

バティスタはこの3日後にキューバからドミニカ共和国に逃亡。

つまり、この装甲車襲撃の成功がバティスタ政権に最後のとどめを刺したのだ。

チェ28歳の革命という映画を見ているとそのシーンが見れるので、こちらもおすすめです。

そのままにされている装甲車の近くには線路があり、本当に当時ここを襲ったのだなと感慨深くなります。

昼食をとり、トリニダーへ

ハバナを早朝に出発し、サンタクララまでノンストップでやってきた僕らは、トリニダーに向かう前に町の中心地で昼食を食べることにした。

途中、フロリダに住んでいたというキューバ系アメリカ人?の男と出会い観光客しか入れないであろう値段のレストランで昼食。

僕らはアメリカ人ということで多少気は許していたものの、散々旅をしてきたため大体こういう輩がとる手法はわかっていた。

案の定、今日はトリニダーまでいくバスなどはないから、俺の友人のカサ(民宿)に泊まれば1人20CUCで紹介できると言ってきた。

僕らはタクシーを使ってでもトリニダーに行くつもりだと伝えると、それなら俺が広場でタクシーを見つけてきてやると言ってくる。

値段は40CUCぐらいだろうとのこと。

正直、インドでこの手のやり取りにはもう何回も出会ってきた。

結果、紹介したこの男に紹介料として何パーセントかが入る仕組みだ。

ハバナからサンタクララまでは4時間、サンタクララからトリニダーまで2時間ほど。

なぜ後者の方が値段が高くなるんだ!?

正規の値段もわからないし、自分たちで交渉する前にその値段で動くのはあまり良くないなと思ったため警戒心を高め、最終的には自分たちでタクシーと交渉してトリニダー行きのタクシーを捕ま得ることにした。

彼が最後にアドバイスをくれたのだが、はじめは35CUCから初めてみろとのこと。

彼と別れ、たくさんのタクシーと交渉したが結果50CUCが最安値となった。

あとからわかったことなのだが、ハバナからサンタクララまでは高速をただ突っ走るだけなので、運転が死ぬほど楽なのだ。

反対にサンタクララからトリニダーまでは山をいくつか越えなければいけないのと、天気が移り変わりやすいため運転にはテクニックがいる。

そのため、値段にこれだけの差が出たのだ。

フレンドリーなタクシー運転手

本日の最終目的地トリニダーへ向かい、オンボロなクラシックカーが山道をひた走っていく。

どうも雲行きが怪しい。

運転手は多少英語が話せるため、トリニダーまでどれぐらい時間がかかるかを聞くと天気がよければ2時間、悪ければ2時間半とのこと。

山は天気が変わりやすいが、トリニダーはカリブ海に近いため、町に着く頃には晴れているだろうと教えてくれた。

30分も走るとポツポツと雨が降り始め、次第にザアザアぶりとなり、雷もゴロゴロとなり始めた。

車は土砂降りの山道を走り続ける。

クラシックカーのワイパーは異常に小さく、運転手側にしかないから助手席からはどこを走っているのか何も見えない。

しかもエアコンもないため、窓を閉めるとめちゃくちゃ暑い!

これぞキューバ!!!!!!!

まじでこれ大丈夫か!?という不安を物ともせず、運転手はどんどんと山道を駆け上がって行った。

この状況の中でも、後部座席で平然と寝れるRioとナナには驚いたw

運転手の彼は意外にもフレンドリーで色々な話をしてくれた。

コーヒー豆の収穫時に小学校の同級生が雷に打たれてなくなってしまった話、キューバ人女性のナンパの仕方やその時に使うスペイン語などなどw

結果、どの国の人間だろうが女性の口説き方の話になると、男は昔からの旧友のように話が盛り上がるw

国籍なんて政治が決めたもので、結局男はみんな女が好きなんだなぁと思ってしまったw

2時間半のドライブの中で一番驚いたことがある。

それは、トリニダーまでの山中、どんな小さな村でもある程度大きな病院が必ず一つはあるということだ。

病院があることは彼らのプライドなのか、町を通り過ぎるたびに、ここがこの村の病院だと毎回教えてくれる。

全ての人に平等にモノが分け与えられる。

社会主義というものがどういうものなのかというのを考えさせられた。

途中、ひとんちのコーヒープラントから豆を引きちぎって持ってきて見せてくれたり、マナカ・イスナガの塔というサトウキビ畑の見張り台を見せてくれた。

2時間半のドライブを終える頃には僕と彼はだいぶ仲良くなり、スペイン語と日本語でどうやって女の子を褒めるかというのをお互いに教え合っていたw

遂にトリニダーに到着

トリニダーについたのはもうすでに夕刻。

僕らは当初から日本人の旅人の間で有名なレオとヤミの家に泊まることは決めていた。

一泊1人5CUC($5)の宿とは思えないほどの手厚いサービスとフレンドリーなレオとヤミ。

レオは彼が知っている限りの日本語で一生懸命宿の設備の説明をしてくれた。

本当にここはキューバでも一番おすすめの日本人宿です!

夕食時、先に宿泊されていた日本人旅行者の人たちと色々な話をさせてもらった。

みんな世界中何カ国も周っており、それぞれがそれぞれの旅をしていた。

その夜、トリニダーで有名な洞窟利用したクラブがあるとのことで、レオヤミの宿に泊まっている日本人、韓国人合計10人ぐらいで遊びに行くことになった。

クラブには現地人もそうだが旅行客がたくさん集まっており、とにかくヨーロッパから来た人たちにたくさん会った。(ドイツとイタリアから来た人が多かったイメージ)

かかる曲といえばサルサ、キュバトン(キューバのレゲトン)に加え、世界で有名なEDMなどが少しかかるといった感じだろうか。

いずれにせよ、洞窟の中にあるクラブは、まるでディズニーとアトラクションのような感じで、その雰囲気だけでもかなり楽しかった。

そこで出会ったこの曲が、僕のキューバ旅行のアンセム。

洞窟で聞いた時のホーンの抜ける感じが最高にかっこよかった!!!

こうして、僕のトリニダーでの1日目が過ぎていくのであった。

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